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五十肩

五十肩について

症状と特徴

五十肩は病名ではなくバスケットネームと言われるもので、「肩関節を動かすと痛い、挙がらない」といった中年頃から出てくる状態を、全て五十肩と言った症候名で呼んでいます。

明らかな原因がなくて症状が現れる。肩関節組織の退行性病変です。
肩関節に痛みや可動域障害を起こす病名は、

  • 上腕二頭筋長頭腱炎
  • 棘上筋鍵盤損傷
  • 石灰沈着性鍵盤炎

などです。

肩関節滑液包内に問題があり炎症があれば、肩関節の熱感や腫れが周囲に広がり、肩関節広範囲に圧痛が現れ疼きの訴えが出ます。そして炎症と痛みが引いてきた頃から障害となるのが、挙上制限や可動域制限などです。
滑液包外の腱などに問題があれば、その部位の局所的な圧痛と、一定の方向への可動域制限がみられます。世間一般では上記の症状全てが五十肩として扱われているように思います。

注意を要するのは肩関節が原因では無いのに、肩関節の挙上障害などの症状が出る頸椎症性 筋萎縮症(キーガン 型頸椎症)などの肩関節以外の疾患の鑑別です。(鑑別の詳細は省略します)

治療

鍼灸施術

鍼灸治療は肩関節周囲に疼きのある場合は、まず疼きを取る治療を行います。疼きが治まったら、次に可動域角度を広げる治療を行います。疼きは鍼灸治療で比較的早く治まることが多いです。

遠絡療法

遠絡療法は患部ではなく、痛みの主となる経絡と関連した経絡に対して治療をおこないます。

自分で出来ること

疼きのある場合

  • 疼きがひどくなるのはたいてい就寝時。特に朝方が多いようです。寝るときに肩関節が布団から出て冷えないように、できれば肩関節周囲を自分の体温で保温するように綿や羽毛のような布で覆ってください。
  • お風呂は就寝前に入らず夕方早めに入ってください
  • 禁酒してください(疼き時だけです)
  • 幹部を揉まないようにしてください

可動域を広げる体操は疼きが治まってから行ってください。
可動域体操は、可動域限界から痛くない方向に向けて動かしてください。