遠絡療法の特色
遠絡療法は経絡(ツボを結ぶライン)を利用する点では鍼灸治療と同じです。
しかし、病態生理が西洋医学的であり、脳からを基本に考えている点と、陰陽、表裏、虚実といった東洋医学の考え方が合わさって治療と直結し、「難治性」の痛みや痺れ、脳や間脳部など、中枢からの伝達異常などに効果を発揮します。
三叉神経痛・帯状疱疹後神経痛・CRPS・手足のシビレ・まっすぐ歩けないなどといった症状に経絡を使用します。
〒703-8275
岡山県岡山市中区門田屋敷1丁目9-29 (菱和パレス1F)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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8:30~12:30 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
13:30~20:30 | ◯ | ◯ | ◯ | - | ◯ | ◯ |
遠絡療法は経絡(ツボを結ぶライン)を利用する点では鍼灸治療と同じです。
しかし、病態生理が西洋医学的であり、脳からを基本に考えている点と、陰陽、表裏、虚実といった東洋医学の考え方が合わさって治療と直結し、「難治性」の痛みや痺れ、脳や間脳部など、中枢からの伝達異常などに効果を発揮します。
三叉神経痛・帯状疱疹後神経痛・CRPS・手足のシビレ・まっすぐ歩けないなどといった症状に経絡を使用します。
病気の原因と離れた。遠い経絡を使用すると言う意味ですから、患部を触ることはしません。
経絡を使用するとは、手や専用の押し棒で経絡を押さえて、病気と関連した経絡の流れを良くしたり、補ったりすることです。
この治療法は臨床効果に直結して現れるので、その理論が正しいことがわかります。
私は東洋医学による診断法を基礎に、西洋医学的ではどう診るか、遠絡療法ではどのように診るのかを照らし合わせてみます。
遠絡療法では陰陽・経絡・五行といった点で東洋医学と異なった点が多くがあります。
もともと遠絡療法は西洋医学の医師によって創られていったものですが、西洋医学的な診断面でも現代西洋医学の域を越えた解釈の違いがあります。 私は上記の診断法を本にして、自身の臨床経験と照らし、独自の選択肢を行います。
民間療法や東洋医学的な治療の中には、整合性に問題があったり、難しすぎる古典理論について行けないことも多くあるように思います。
その点で遠絡療法は誰が治療をしても同様の効果が得られる再現性のある治療法ですから、よりパーソナルな鍼灸治療との相乗効果があります。
遠絡療法は台湾出身で日本の医師免許を持っておられる柯尚志医師が創始した治療法です。
私は確か2002年黎明期に、出来たばかりの銀座のクリニックに寝泊まりしながらお手伝いをさせていただいたのが最初だったと記憶しております。そのあたりの経緯は柯尚志著の「消痛革命」に載っています。
当時私は奈良にある病院の東洋医学研究所の責任者でしたから、仕事の傍ら月に2回ぐらいの割で土日を利用して東京に行っておりました。
そんな生活を7年近く続けました。
その間にどんどんと医師や鍼灸師、柔整師の参加者が雪だるまのように増えてきました。
柯先生が亡くなられた今日も、他の先生が受け継いで現在も遠絡療法セミナーを開催しておられるようです。
お腹が痛い時にご自分の手をお腹に当てると痛みが楽になったという経験を誰もがしていると思います。
「手当て」と言う言葉の通り、人は病気の箇所に手を当てる行為を自然に行います。手は本来病気を治す力を秘めているのです。
ですから手を当てる行為は道具を使う以上に気持ちが良いのです。
これは鍼灸施術にも言えますが、40年近く患者様の状態を手で触って確かめてきましたので、触ると「おや?」と、通常とは異なる感覚に気づきます。
そこからさらに触診して確かめ、何が原因なのか問診や脈診で得た情報と合わせて、施術を開始します。
私は指圧と言う手技を、もっとも素朴で効果の高い手技として、脊髄・脊椎を中心にした自律神経系の施術に用いることがあります。
脊椎両側には臓器と関連した重要なツボ(経穴)が並んでいるのもこの為です。
マッサージは本来体表に近い気・血・津液・リンパや乳酸などの流れをスムーズにするのに用いる手技です。
浮腫(むくみ)などのような循環の滞りによると判断した場合にアロマオイルを使って行うことがあります。
いずれの手技も、患者様の訴えの状態に合わせて必要と判断した場合に用いさせていただいております。
動きを利用して愁訴を取る場合と脳梗塞後遺症やパーキンソン症状などに用います。
気血の流れや鎮痛、筋力低下など幅広く利用します。